白馬ホテルパイプのけむりから車で約45分。
大町市にある、霊松寺(レイショウジ)の紅葉が見ごろを迎えています。
以下、写真の撮影日は2019/11/06です。
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霊松寺正面にある山門。1852年に建てられたという記録が残っている。もともとは隣村の寺院の山門だったが、明治時代にここに移設された。
その山門の彫刻。鳳凰や獏、タツノオトシゴなどが彫られているという。
写真中央、牙がついているのは獏だろうか。現代とは違い、江戸時代の人々は
空想上の生き物や海の中の生物をどうやって彫り上げたのか興味は尽きない。
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本堂の屋根にある、風神雷神像。本来は木製だったが、風化がひどくステンレス製に替わっているとのこと。木製本体は内部拝観で見ることができる。
なお、11月10日(日)までは寺院内部の特別拝観(料金100円)が可能です。
興味のある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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本堂天井に描かれた鳴き龍。
この竜の顔の絵の下で手を打つと、音が共鳴してその音が響き続ける不思議な現象を体感できる(=フラッターエコー現象)。
日光東照宮にも似たような鳴き龍があります。
龍は水を司る神であり、つまりは火災から寺院を守るという意味があるようです。
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本堂隣の僧坊から見える紅葉。写真ではうまく表すことができないのが残念。多くの日本人が持つであろう、美的感覚を刺激される秋の風景に心を打たれる。