熱海ホテルパイプのけむりより車で20分「走り湯」
伊豆山浜浴場の源泉「走り湯」の歴史
先日紹介しました伊豆山「浜浴場」から階段を下った場所に、
源泉とされている「走り湯」がございます。
海を見ながら細い階段を下っていきます。結構急なので気をつけましょう。
看板が見えたらもうすぐそこです。
走り湯は洞窟になっており、中はもうもうと湯気が立ち込めています。
奥からはゴボゴボという水が激しく湧き出る音が響いてきます。
腰をかがめて奥まで進むと岩でできた石槽があって、中で温泉が沸き上がっています。
洞窟内はまるでサウナのようで源泉の熱気によって蒸し暑いです。
「走り湯」という名前の由来は、山中から湧き出した湯が
海岸に飛ぶように走り落ちる様から 「走り湯」と名付けられました。
こちらは明治時代の頃の伊豆山の海岸の様子です。
発見されたのは約1300年前の奈良時代と伝えられ、道後温泉、
有馬温泉に続く日本三大古泉の一つとして数えられています。
全国でも珍しい横穴式源泉で源頼朝が挙兵前に湯治した湯とも伝えられています。
箱根権現絵巻物に描かれた鎌倉末期の伊豆山温泉の様子。当時の賑わいが伝わってきますね。
「伊豆の国山の南に出づる湯の早きは神のしるしなりけり」と源実朝が詠んだように、
明治以前には伊豆山神社の神湯として信仰されていたそうです。
「浜浴場」で身体を温めた後は、涼みにぶらぶら「走り湯」まで散策するのもオススメです。