熱海海上花火大会の歴史
熱海海上花火大会は、昭和27年から始まり、今年(平成29年)で66回目を数えます。
そもそもこの花火大会が始まったのはいつ頃だったのでしょうか?始まった理由は?
昭和24年に、ある大きな台風が発生します。『キティ台風』と名付けられた
可愛らしい名前の台風です。この『キティ台風』は全国で死者135名、
負傷者479名、行方不明者25名というおぞましいものでした。
熱海では『キティ台風』の影響で高波が発生し、海岸沿いの家々が流失して
しまうという天災に見舞われます。この高波で失った家屋はおよそ140戸。
そして翌昭和25年には熱海駅前火災が発生し、更に10日後には
中心街の979戸が焼失した熱海大火に見舞われました。
何かに呪われてしまったかのような災いの数々ですが、熱海の市民は
復興に向けて懸命な努力を続けていました。
街の復興とその努力に報いるべく、昭和27年に花火を打ち上げたのが始まりです。
以来その伝統が受け継がれ、今では一年を通して開催しており、熱海の代名詞です。
また、冬の花火大会は、28年前に発生した伊豆東方沖地震により、熱海・伊豆地区に
客足が遠のき、その打開策としてスタートしたそうです。以来、今年で28回を数え、
すっかり熱海の冬の行事として定着してきました。
熱海の海上花火大会の会場は、熱海湾をアルプススタンド状に市街地が取り囲み、
花火が打ち上がるたびに響く迫力の音響は、度肝を抜きます。その抜群の”臨場感”と
”ゆったり観覧”できるというところが魅力です!
夏は約5000発の花火。目玉は一番最後の大空中ナイアガラ。会場全体から一斉に打ち上げ
られると、周囲が一瞬昼間のように明るくなって、大音響が体にビリビリと伝わってきます。
花火師さんも絶賛する熱海の花火大会。5/13(土)は熱海に出かけよう♪