熱海ホテルパイプのけむりから車で15分「MOA美術館」
「美人画の系譜」開催中
今年の2月にリニューアルオープンしたMOA美術館にて先週9日より
江戸から近代まで、春章・歌麿・松園・深水を中心とした美人画を展示中です。
戦国時代が終わり泰平の世を迎えると、現世を謳歌する気分が高まり、
人々の遊楽の情景が盛んに描かれます。江戸時代になると、
遊楽図に描かれた女性の衣装・姿態・容貌に関心が向けられ、
遊女や市井の看板娘らをモチーフとする美人画が流行しました。
細密な描写で気品溢れる女性を表現した勝川春章や、
女性の表情を画面一杯に描く美人大首絵を創出した喜多川歌麿
などにより個性豊かな作品が制作されました。
明治期には、近代化に伴いより写生的で色彩豊かな作品が制作される一方、
伝統美術復興の動きから古画に求めた美人画などが現れます。
伊東深水は健康的で生気溢れる美人図を肉筆や版画で制作し、
京都では、上村松園が女流作家としてきめ細やかな女性像を流麗な
描線と独特の深みのある色調で表現しました。
本展では、当館コレクションの中より女性を主題とする肉筆
及び版画作品を展観し、美人画の系譜を追うものです。
作者の美意識や時代の好尚を反映しながら描き続けられた
魅力溢れる美人画をご堪能ください。
?2017年6月9日(金)~7月18日(火)
開館時間:午前9時30分~午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日:木曜日
観覧料:一般1,600円/高大正1000円・要学生証/中学生以下無料
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